ステップメールの作成では、ついつい伝えたいことが多くなって長くなってしまいがちです。
ただ、メールは長いほど読むのがつらくなってしまい、ユーザーの離脱につながってしまう可能性が高くなってしまうもの。そこでユーザーがストレスを感じず、かつURLなどをクリックしてもいらやすくなる文字数はどのくらいなのか。
今回はそんな「メールに最適な文字数」についてご紹介していければと思います。
500~1000文字が理想
まず最初にお伝えしておくこととして、100%正解の文字数はありません。
メールの内容や、配信するタイミングによって異なってくるからです。
たとえば最初となる1通目のメールでは、自己紹介や商品の概要、悩みの具体化など入れたい要素がいくつかあると思います。そういった場合には、やはり文字数は多くなりがちです。
一方、商品の販売ページを届けるメールになると、文字数は少なくなる傾向にあります。この段階まで、ある程度メールで商品の魅力を伝えた上での販売ページとなるので、極端な話「こちらからご購入ください」ということだけ言えればOKだからです。
ただ、この記事を読んでくださっているあなたは、そんな曖昧な回答を望んではいないはず。そこで私のメール作成の経験からお伝えすると、
「500~1000文字が理想の文字数」
と、お伝えいたします。
ある程度、幅を効かせているのは、前述したようにメールの内容によって文字数が変わってくるからです。
ちょうど良い長さが500文字前後、長くても1000文字以内に収められるのが理想です。
では、なぜ500~1000文字が理想の文字数なのかをご説明していきましょう。
[500文字]最適なボリュームで読みやすい文字数
私がメールを作成するときは、「500文字」のラインを最も意識しています。
なぜなら以下のような様々な要素を兼ね備えた、ベストな文字数だと考えているからです。
- 簡素すぎず読み応えもある
- URLへ誘導しやすい
- 要点をまとめやすい
- ストレスを与えにくい
- 迷惑メール判定になりにくい
というようなメリットがあります。
こちらについて1つずつ解説していきましょう。
簡素すぎず読み応えもある
メールは長すぎるとユーザーを疲弊させてしまいますが、短すぎてもよくありません。
文字数が少なければ、確かに読みやすいメールになると思います。ただ、場合によっては商品の魅力が伝わりきらなかったり、URLへのクリック誘導が不十分するなど、パワー不足になってしまう可能性があるんです。
動画URLや販売ページへ誘導するなら、そのURLをクリックすることでユーザーにどんな良い未来(ベネフィット)が訪れるかを伝えていく。そうすることで、ワクワク感を演出しながらURLへ誘導できますし、クリック率の上昇も狙えます。
「URLをクリックさせるベネフィット」を伝えながらURLへ誘導することを考えると、500文字というのは最適な文字数だと考えています。
もちろんベネフィットやワクワク感を伝えられるのであれば、500文字以下でも良いでしょう。
URLへ誘導しやすい
500文字程度のメール文章の場合、ゴールとなるURLクリックへ促しやすくなります。
2000文字、3000文字といったメールの場合、URLに辿り着く前に離脱されてしまったりすることも考えられます。長文の場合はメール冒頭にURLが配置されることもありますが、URLがたくさんあるメールは迷惑判定にもなりやすいです。
メールを読んでもらって「いい話だな~」で終わってしまうのではなく、「詳細が気になる」と感じさせてURLにクリックさせることが目的です。
それを忘れずに、クリックしやすい文字数を意識してみましょう。
要点をまとめやすい
文字数が多ければ多いほど、内容がまとまりにくくなります。
それに比例して、読んでいるユーザーも何を伝えられたのかを理解しにくくなってしまうんです。こちらも2000文字、3000文字と長文の場合に起こり得ることで、せっかく頑張って書いたメールの内容が「よく分からなかった」なんて結果を招いてしまうということ。
商品内容によっては、どうしてもボリュームが出てしまうと思いますが、要点を絞ってまとめてみるのが大切です。何もすべてのことを伝えるのではなく、「今」伝えるべきことはなんなのか。そこを念頭に置くことで、最適な文字数になるはずです。
例えば、商品紹介の動画URLへ誘導する場合、動画の内容をすべてメールで話す必要はありませんよね。ここでのメールの役目は、「動画の注目ポイントを伝えて、期待感を煽って視聴させる」ことです。
メールであれやこれや伝えずに、ユーザーにどんなアクションを取ってもらいたいかを定めることで要点がまとまり、伝えるべきことだけを伝えるメールになるでしょう。
ストレスを与えにくい
単純に短めの文章のほうが、ユーザーへのストレスを与えにくいです。
何度も何度もスクロールをしなければいけないようなメールって、どう考えてもストレスになりますし、途中まで読んでゴミ箱行きになりますよね。いかに良い内容が書いてあったとしても「読むのがだるい」と途中で感じさせてしまったら、そこで離脱されてしまいます。PCよりも画面が小さくなる、スマホで読んでいる方はなおさらです。
ただ、500文字程度であればどうでしょうか。
文字改行の度合いにもよりますが、500文字はWordで1ページ以内に十分収まる長さとなり、スクロールも1、2回ほど。流し読みでも読み終わる程度の長さなので、ストレスを感じさせにくい塩梅です。
執筆をしたライターは自身の文章にストレスを感じにくいものだから、どうしても気づきにくくなります。なので第三者に見てもらって、読みやすい長さかどうかの意見を聞いてみるのもいいでしょう。
迷惑メール判定になりにくい
長文のメールは迷惑メール判定になりやすい傾向にあります。
私が勤続していた企業では、「1000文字を超えると迷惑判定になりやすい」という調査結果を周知されたことがあり、実際に1500文字のメールなどは迷惑メールに入ってしまっていました。
そのため、1000文字以下の文字数を意識して作成をしていましたが、署名や配信解除リンクを記載するメールフッターなども考慮すると、さらに文字数を削る必要がありました。
その上で、500文字はフッターや他URLを加味しても1000文字は超えず、迷惑メール判定になりにくい文字数となるんです。
長くても1000文字以下に抑えよう
そして文字数のアッパーは、1000文字というのも意識してみてください。
前述したように、迷惑メール判定になりやすい理由もありますが、単純に長くて読みたくなくなるからです。好き好んでメールを読む人以外は、途中の段階で離脱してしまう可能性があります。
ただ、どうしても長文になってしまう場合は、冒頭に「長文失礼します」など一言加えておくと良いでしょう。長文ということを知った上で読んでくれるのであれば、離脱される可能性も低くなります。
書くときは文字数を意識しすぎない
今回は文字数についてご紹介したことで、「500文字程度にしなきゃ」という意識が強くついてしまうかもしれません。
ですが、メールを執筆する際は、変に意識しすぎるのもよくないと言えます。文字数に引っ張られてしまって、伝えるべきことを省いてしまったり、短くしようとしてまとまらない文章になってしまうからです。
文字数を調整するのは、ひと通り書き終わったセルフチェックのとき。
自分で見直すときに、適切な文字数に調整していくと良いでしょう。なのでメールを作成するときは、「長すぎず短すぎずで書いてみよう、書いたあとで調整しよう」というくらいの意識でOKです。
あらかじめそのように意識すれば、2000文字、3000文字の長文を500~1000文字まで大幅カットしなくて済みますし、一度書いた文章を大量に削るのは難しいものですからね。
まとめ
今回はメールの文字数についてご紹介しました。
500~1000文字という基準は、あくまでも私の経験から導き出した文字数なので、これだけが正解ではありません。それに、商品によって文字数がどうしても多くなる場合もあると思います。
文字数にとらわれすぎずに、その文章に最適な文量にすることが大切です。今回の500~1000文字は1つの基準として、今後のメール作成に活かしてみてください。