成約を上げるための「メールマーケティング」とは?

LINEが主流となった昨今でも、Web業界でメールは非常に重要視されています。

あなたも何かしら定期的に、メールを受け取っているのではないでしょうか。Amazonや楽天などのショッピングサイトの案内や銀行の案内など、あらゆる場面でメールが使われています。

ここで紹介するのはそんな現代社会で欠かせないメールを使った、メールマーケティングというもの。

ブランディングや商品購入を促すための強力な方法でもあるので、ぜひ一読してみてください。

メールマーケティングとは?

まずメールマーケティングとは、メールを用いてファン化や商品購入などの目的を達成させるための方法です。

メールマーケティングの意味を表す画像

LPなどにメールアドレスを登録したあとにメールを定期的に送っていき、商品の関心を高めたり、購入意欲を湧かせていくのが定石です。

そもそもユーザーがLPを見た段階では、「なんか興味ある」「自分にとって良いかもしれない」といった程度。「買いたい!」というところまでは至っていない状態です。

  • LP→興味を持ってもらう
  • メール→関心や購入意欲を高める

というように、LPで引き込んだユーザーを購入へつなげるためにメールを配信していきます。

なぜメールマーケティングが必要なのか?

今どきメールって古くない?

そう思ってしまうと思いますし、今はLINEやMessengerなどが世間では主流になっています。

ただ、メールは今の時代も決して廃れることはなく、世界では毎年100兆通ものメールが配信されているといわれています。今でもメールユーザーは増え続けており、ほとんどの消費者が毎日メールをチェックしているという調査結果もあるようです。

メールは大量にユーザーが存在するプラットフォームでもあり、売上に大きな影響をもたらす重要な役割を担っているんです。

従って今の時代にも、メールマーケティングは非常に有効的と言えます。

メールマーケティングの3大メリット

では、次にメールマーケティングのメリットを見ていきましょう。

メリット1:メール内容をユーザー属性に合わせて変更できる

1つのLPから入ってくるユーザーが、全員同じ属性とは限りません。

男性や女性、30代もいれば60代もいらっしゃいますし、人それぞれライフスタイルも違うことからいくつかの属性に分類されるかと思います。そこでメールの内容や頻度を変えてみたり、ユーザーの属性に応じてアクションを変えられるのも、メールマーケティングのメリットです。

もちろん、メールアドレスのみでは属性は不明なままなので、カンタンなアンケートなどを取って、ユーザーの属性を分類する必要もあります。

ただ、属性に合わせたメール内容にしたほうが、反応する確率も大きく上がる見込みがありますし、効果を最大化できるのが魅力的です。

メリット2:効果の検証ができる

メールを配信後、開封率やURLのクリック率などから効果を検証しやすいのもメリットです。

たとえば開封率が低ければ、件名を再考する必要があったり、クリック率が低ければ、URLの配置場所を変えてみるなど。

そのようなデータをすぐに確認することができますし、そのデータを元に施策の精度を高めることができます。

トライアンドエラーをしやすいため、効率的に効果を上げることも可能なんです。

メリット3:メールは成約しやすい

現代人は目的別に媒体を使い分けている傾向にあります。

たとえば、友人や知人とのやり取りはLINE、最新のトレンドや情報収集にはFacebookやInstagram、そしてショッピングサイトやお得情報はメールで受け取るといった使い分けです。

つまり企業などからの連絡は、メールを使っている人が多くいるということ。

そのように使い分けていることからも、企業や商品からのオファーを受け取るのに、メールは最も効果的だと考えられるのです。

ただ、やはりLINEなどに比べて、メールのチェック頻度は低めです。なので理想的なのは、メールを主軸としてLINEなどの複数媒体で施策を進めていく形でしょう。

メールマーケティングの3つのメリットの画像

メールマーケティングの種類

メールマーケティングと一言で言っても、いくつか種類があります。代表的なものをここでご紹介していきましょう。

メールマガジン

メールで情報を一斉に配信するものです。

主にキャンペーンやメンテナンス告知、新サービスの情報などをお知らせするために使用されています。Amazonや楽天などのショッピングサイトからのメールがイメージしやすいですね。

メールマガジンの例

ステップメール

メールを段階的に配信するものです。

LP登録後に使用されるのがこちらで、メールマーケティングの中でもセールスライターが最も活用するものとなります。

主に商品の関心を高めたり、購入意欲を湧かせる役目を担います。特徴的なのはあらかじめ準備していたメールを1日後、2日後、3日後と段階を追って届くように、自動的に配信することです。

ステップメールの例

ターゲティングメール

ユーザー属性に適したオファーをするものです。

年齢・性別・業種・地域・ライフスタイルなど、属性ごとにメールの内容を変えて配信していきます。ユーザー属性に適したオファーをするため、購入などのアクションに結びつきやすくなるんですね。

たとえば誕生月が1月の人だけに絞って限定クーポンを届けたり、絞った属性が反応するようなメール内容にしてアクションを促すなど、いくつか用途があります。

反応してもらうことに特化したメールマーケティングとなります。

ターゲティングメールの例

リターゲティングメール

こちらはターゲティングメールの一種です。

ある条件を満たしたユーザーへ送るものであり、たとえばショッピングサイトでカートに商品を入れたという条件をクリアした人がいるとします。

そのまま購入せず離脱してしまったユーザーに「お忘れではないですか?」とリマインドを送るようなイメージです。これをきっかけにユーザーが再来訪することもあります。

こちらは応用もあり、ステップメールの途中に反応がなくなったユーザー(メール未開封やURL未クリック)にリターゲティングメールを送って、軌道に戻すという方法も可能です。

リターゲティングメールの例

メールを書く前に決める4つのこと

メールマーケティングの意味が分かったところで、早速メールを書こう!と思うところですが、とりあえずやってみれば良いというものではありません。

メールを送る前に、こちらの4つを決めることが大切です。

  • 何のために送るか
  • 誰に送るか
  • 何を送るか
  • どんなアクションをしてほしいか

この4つが固まっていないと、送っても意味のないメールになってしまいますし、効果は望めません。

メールを書く前に決める4つのことの画像

「何のために」であれば、商品への関心向上や購入へ促すため。

「誰に送るか」であれば、コンセプトメイクで固まったターゲットへ。

「何を送るか」であれば、商品解説の動画や販売ページ。

「どんなアクションをしてほしいか」であれば、動画閲覧や商品購入など。

メールマーケティングの目的は、「届ける」「送る」ではありません。

その後にあるアクションをしてもらうことです。そこがなければ利益はゼロとなってしまい、メール作成にかかった時間も労力も水の泡となってしまうんです。

LPから入ってきたユーザーは、「興味はあるけど今すぐ買いたいわけではない」という状態がほとんどです。

そのため、メールを届けることにより「今すぐ買いたい!」という心理状態に変えていく必要があります。その気持ちの変化が、商品購入というアクションにつながっていくんですね。

まとめ

メールマーケティングはWeb業界では欠かせないものです。

LPに興味を持ったユーザーを購入させるために、どのように関心を高めていくか、どのようにさらに魅力を知ってもらうか。その役目を担うのがメールとなります。

今回の記事で、メールマーケティングの重要性を知っていただき、ぜひ今後に活かしていただければ幸いです。