「商品を売るためにもランディングページ(LP)を作るぞ!」と息巻いても、「実際にどうやって作ればいいんだろう…?」という方が多いのではないでしょうか。
正直言うと「LPを作るだけ」で成果は上がりませんし、ユーザーを購入やお問い合わせといったアクションまで誘導することが重要となります。
そこで大切になってくるのが「LPの構成」です。
この構成1つで、途中でユーザーが離脱してしまうか、それともお申し込みまでしてくれるか、大きく変わってきます。今回はその「LPの構成」をどのように作るかをご紹介していきましょう。
ワイヤーフレームを作成する
前提として商品のコンセプトやペルソナは決まっているものとします。その上で、どのように構成を作っていくかを見ていきましょう。
LPの目的はユーザーに何かしらのアクションをしてもらうことです。「購入」「お問い合わせ」「資料請求」「無料登録」などですね。これはつまり、その商品の魅力をいかに伝えてユーザーの心を突き動かすかということ。
人に何かを説明する時も、「何をどんな順番で伝えるか?」を考えて話しますよね。それと同じでLPも順序立てて伝えていくことが大切です。
そこでLPの構成のたたきとして「ワイヤーフレーム」を作っていきます。LPの設計図みたいなものですね。
LPは基本的に、大きく3つに分けることができるので、少しご紹介していきましょう。
ファーストビュー
- キャッチコピー
- 商品画像
- 権威付け
- CTA(ファーストビュー直下)
ボディ
- 具体的な実績
- 使用者の声
- 悩みの具体化(共感)
- 商品紹介(解決策)
- 限定性
クロージング
- CTA
ざっと挙げてみるとこのようになり、商品やコンセプト次第ではさらに他の要素も出てくるでしょう。
要素を具体化して構成を整える
LPの縦長のページという特徴に基づいて、洗い出した要素を整えていきます。上記で挙げた要素を、ユーザーの導線を意識して狙いを持って整えていきましょう。
ファーストビュー
ファーストビューはLPの中でも、最も重要といえる部分です。
LPに訪れたユーザーが最初に目にする部分であり、ここでインパクトを与えて興味を引けなければ、すぐにページを閉じて離脱されてしまうからですね。
「売れる」「売れない」の分かれ道となる、大半を担っていると言っても過言ではありません。
- キャッチコピー
- 商品画像
- 権威付け
- CTA(ファーストビュー直下)
このあたりがファーストビューに入る要素となりますが、それぞれの役割を見ていきましょう。
キャッチコピー キャッチコピーはファーストビューの中でも、最も重要な部分となります。 ユーザーを引きつけるコピーや、ベネフィットをひと目で訴求する部分であり、単なる商品説明にならないようにする必要があります。 商品のコンセプトに沿って、ターゲットにベネフィットやUSPをしっかり提示できるキャッチコピーを作りましょう。 |
商品画像 ここはライターとしての区分ではないですが、LPのファーストビューでは重要な部分です。 その商品の内容やサービスを、ひと目でイメージさせるような写真や画像となります。例えば化粧品であればその商品画像、スポーツジムならジムの写真などですね。 デザイナーさんに依頼するときは、どのような画像を入れ込んでほしいか予め打ち合わせなどをするとイメージ通りの仕上がりになってくると思います。 |
権威付け お客様満足度やAmazon、楽天ランキングで●位、●●氏がオススメなど、その商品の信頼性を訴求する部分となります。 商品が胡散臭いものではないこと、世間的に認められていることを提示して、安心感を与えていく形ですね。 |
CTA(ファーストビュー直下) ファーストビューの直下にCTA(コール トゥ アクション)を置くと、効果が上がる可能性もあります。 CTAとは「行動喚起」という意味合いで、LPで言うとお申し込みのボタンやリンクですね。 ファーストビューの流れでCTAに誘導できそうであれば、このタイミングで配置しても良いと思います。 |
ボディ
ボディはファーストビューで興味を持った方がスクロールして到達するところです。
LPの中でも最も多くの部分を担っており、悩みの具体化といった共感や、商品解説の解決策、お客様の声と様々な要素が入ってきます。
このセクションでユーザーをいかに共感させ、商品のベネフィットを感じさせるかで、購入してくれるかどうかが左右されます。
- 具体的な実績
- 使用者の声
- 悩みの具体化(共感)
- 商品紹介(解決策)
- 限定性
今回、ボディではこちらの要素を挙げたので、1つずつ役割を見ていきましょう。なお、あくまでも構成の一例なので、すべてこちらの形が正しいとは限りません。商品やコンセプトにふさわしい構成を見つけていくことをお忘れずに。
具体的な実績 ファーストビューで興味を持ってくれたユーザーに、その商品の実績を提示します。 例えば資産運用系であれば、実際にお金が増えているのかどうか。美容系なら黒ずみが消えているビフォーアフターの写真などですね。 興味を持ってくれた人が次に知りたいのは「本当にそうなのか?」という事実確認。 ファーストビューの次に実績を持ってくることで、その疑問が解消され、さらに興味を持ってくれるでしょう。 |
使用者の声 ここも1つの実績として「他の人が使ってどうだったか?」といった、第三者の声の提示です。いわゆる口コミですね。 1つ上で示した実績が、本当に色んな人が手にしているのかといった、信頼感と安心感を与える部分となっています。 たくさんの人が使って結果が出ていれば、自分も使ってみたいという心理ですね。 |
悩みの具体化(共感) 上までのセクションで、商品の実績や効果を伝えました。 それを踏まえて、「こんな悩みありませんか?」と関心と共感を与えていきます。資産運用系であれば、「給料が増えない中、もっと効率的にお金を増やしたいと思いませんか?」とか、美容系なら「洗顔しても残る黒ずみにうんざりしていませんか?」といった形ですね。 「それあるある!」と共感させることで、より引き込むことができます。 |
商品紹介(解決策) 悩みを共感させた上で、解決策として商品を紹介していきます。 ここで重要なのは、単純に商品の性能を紹介するだけではなく、ベネフィットを伝えるということ。 つまり、ユーザーが商品を使って得られる未来を提示してあげることです。 「肌の黒ずみが消せます」だけよりも「黒ずみが消えて若返ったと思われる」そんなイメージしやすい未来を提示することで、商品の価値を強く感じてもらいやすくなります。 |
限定性 商品の実績、使用者の声、悩みによる共感、商品紹介による解決策、これらをひと通り伝え終わったら限定性が重要となります。 確かに上までの情報で購入する人もいるかと思いますが、人はいつでも買えるとなると、すぐに行動を起こそうとはしません。 そのため限定性を訴求して「今を逃すと手にできない」という感情に訴えかけます。 「●人限定」「●月●日●時までの販売」といった、人数や時間の限定性がオーソドックスとなります。 通販番組でも「本日のみの受付です」というお決まり文句があるように、商品を今買ってもらうには限定性は欠かせません。 |
クロージング
ファーストビュー、ボディで購入意欲を高めたら、最後にしっかりとクロージングをかけていきます。
- CTA
ここではCTA(コール トゥ アクション)を配置して、購入なりお問い合わせをさせます。
CTA LPの目的はこのCTAへ誘導することです。 ファーストビューで興味を引いて、ボディで価値を感じさせて、十分に買う気にさせてからCTAへ誘導するというのが定石です。 ただ、お申し込みのボタンを置いておけば良いというわけではありません。 ボタンの文言や色、限定性をここでも押すかなど、細部まで考えるところはあります。 今回はクロージングにて配置しましたが、ボディのセクションの合間にも適切であれば配置しても良いでしょう。 LPの長さにもよりますが、通常は4~5個くらいのCTAがLPに配置されることが多いです。 |
まとめ
LPの構成作成についていかがでしょうか?
手紙を書くように冒頭からいきなり書いていくものではなく、まずはしっかり狙いを持った構成を作り上げることが大切です。この構成をいかにユーザー目線で、価値を感じてもらうように作るかで成果は変わってきます。
LPは一度出したら終わりではなく、分析によって構成を作り変えることもあります。そのようにユーザーの反応を見ながら最適解を模索できるのも、LPならではです。
ぜひ、あなたが紹介する商品の内容やコンセプトに沿って、最大限成果を発揮できるようなLP構成を作ってみましょう。