ランディングページ(LP)を作成していく上で重要なのがCTA。
ページに訪れた人に、購入やお問い合わせといった、次のステップへ進むよう促す「行動喚起」です。LPではキャッチコピーで興味を引いて、ボディで関心を高めて、CTAへ誘導するというのが定石。
今回の記事ではCTAの意味から、LPのどこに配置するべきか?クリックしたくなるテクニックなどをお伝えしていければと思います。
CTAとは?
まずCTAとは何かというところです。
「コール トゥ アクション」の略であり、日本語では行動喚起という意味になります。
Webサイトなどで「資料をダウンロードする」とか「お申し込みはこちら」というボタンやテキストリンクを目にすることはありませんか?
このようにユーザーに行動を促すものであり、LPに訪れたユーザーを誘導させたいゴールでもあります。LPで絶対に欠かせない要素ですね。
どんな行動喚起をさせるか?一例を紹介
CTAは決して購入を促すのみではありません。
以下のように、あらゆる行動を起こさせるためにCTAは使われます。
- 商品購入
- お問い合わせ
- 資料請求
- コメント記入
- メールアドレス登録
- LINEともだち追加
- 会員登録
- シェアをしてもらう
その中でもLPとしてよく使用されるのが、セールスページの場合は「商品購入」、見込み客を集めるのであれば「メールアドレス登録」や「LINEともだち追加」がメインとなります。
商品購入はお金を支払ってもらうため、最もハードルが高いものです。
一方メールアドレス登録やLINEともだち追加は無料で促せるため、ハードルは比較的低めとなります。
それも考慮して、どこにCTAを配置するかも考える必要があります。
CTAはLPのどこに配置する?
CTAはただLPに置けばいいというものではありません。
ユーザーの目線になって、どのタイミングならアクションを起こしてもらいやすいかを見定めていきます。
主にCTAが置かれるポイントがこちら。
- ファーストビューの直後
- 具体的な実績の直後
- 商品紹介の直後
- 限定性提示の直後
- ページの最下部
というイメージです。
ただ、こちらのすべてに置けば良いというわけではなく、LPの構成やどんな行動を起こしてもらうかによって考えていきます。
たとえば、ファーストビューの直後にCTAを置く場合は、メールアドレスやLINEなどの無料登録といったアクションのハードルが低いものは良いでしょう。
ただ、お金を支払ってもらう商品購入となると、ファーストビューの直後では情報が少なすぎるため、ほとんどのユーザーはスルーする可能性が高いです。
そのように、ユーザーに起こしてもらう行動のハードルによって、どこにCTAを配置するかを考えていくと良いでしょう。
アクションをさせるための「CTA6つの改善ポイント」
CTAを配置する場所も大切ですが、CTA自体を工夫することも重要です。
ユーザーにアクションをしてもらう上で、「これをすることが自分にとって利益だ」と思わせる必要があり、単純にボタンを置くだけでは不十分です。
そこでアクションをしてもらうための、CTA6つの改善ポイントをご紹介します。
- リンク先をイメージできる文言を記載
- ユーザーに起こしてほしい行動を記載
- 選択肢をできるだけ絞る
- 限定性、緊急性を感じさせる
- ハードルを下げる文言を記載
- デザインを強調する
それではこちらについて、1つずつ見ていきましょう。
1. リンク先をイメージできる文言を記載
アクションをしてもらうために「この行動をすることで自分にメリットがある」と思わせることが重要です。
もし「今すぐご確認ください」とボタンに書かれていたら、ちょっと怖くてボタンを押せないですよね。なぜならボタンを押した後、何が起こるか分からないからです。
そこでリンク先をイメージできる文言をボタンに記載することで、興味を持ったユーザーは安心してボタンを押せるということ。
- 「資料請求はこちら」
- 「限定動画はこちら」
- 「会員登録はこちら」
というように、何が起こるのかをイメージさせることで、ハードルを下げることができます。
2. ユーザーに起こしてほしい行動を記載
ボタンにユーザーにしてほしい行動を記載するのも一つの手です。
ユーザーに何をしてもらいたいかを明確にすることで、ユーザー自身も迷わず行動しやすくなるんですね。
例としてこういったものがあります。
- クリックして購入する
- 無料でLINE登録をする
- メールアドレスを無料登録する
こちらは1つ目と合わせた形でも良いでしょう。
クリックして視聴する
というような形ですね。
ただ、すべての文言をボタンに記載すると入り切りません。
「クリックして視聴する」のみをボタン文言にして、ボタン外に「限定動画はこちら」というようにするなど、ごちゃつかない工夫をすると良いでしょう。
3. 選択肢をできるだけ絞る
ユーザーに迷いが生じないように、CTAは1つに絞りましょう。
例えば、「資料請求はこちら」「メールアドレス登録はこちら」「お問い合わせはこちら」と、いくつもCTAがあると、ここでブレーキがかかってしまうかもしれません。
たくさんの選択肢があることは親切のように感じますが、選択肢が多い分、ユーザーは迷いやすくなってしまうんですね。
- ×「資料請求はこちら」「メールアドレス登録はこちら」「お問い合わせはこちら」
- ○「メールアドレス登録はこちら」
というように、できるだけ選択肢を絞るようにしてみましょう。
4. 限定性、緊急性を感じさせる
できるだけ今、行動してもらうように限定性を訴求する方法です。
「期間限定」や「数量限定」など、この機会を逃したら手に入らないという心理をくすぐります。
さらに具体的に記載できるなら、
- 今月のみ50%OFF!
- 先着30名限定!
というように、数字もあわせて記載すると効果が高まります。
「今行動しなければいけない理由」を打ち出すことによって、格段にユーザーはアクションを起こしやすくなるでしょう。
5. ハードルを下げる文言を記載
人は新しいこと、未知のことには警戒する生き物です。
そのためカンタンに行動を起こしてくれないことも多々あるでしょう。それは得をしたいという気持ちよりも、損をしたくないという気持ちが強く働くからです。
特にお金を支払ってもらう「購入」に対しては、より強くこの心理が働きます。そこでできるだけハードルを下げる文言を記載することで、行動を起こしやすくします。
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というように、アクションに対して、心理的なハードルを下げる表記を加えてみるのも効果的です。
6. デザインを強調する
こちらはライターというよりも、デザイナーさんの分野になります。
ボタンのデザインを強調したり、動きをつけることで視覚的に主張することができます。
- ボタンの色を変えてみる
- ボタンサイズを大きくする
- 波紋などの動きをボタンに加える
このような強調方法が考えられます。
LPのデザインに合わせて、ボタンのみ目立つように色を変えてみるなど、普段使わない色を使用するのもありです。
ここはデザイナーさんとすりあわせて、効果的なボタンデザインを見い出せていくと良いでしょう。
まとめ
今回はCTAについて解説させていただきました。
LPに訪れたユーザーにアクションを起こしてもらう、最も重要な部分であり、LPのゴールとなる部分です。いくらキャッチコピーとボディが秀逸でも、CTAの配置や文言1つで離脱される可能性もあります。
「行動すればこれが得られる」と、ユーザーにメリットを感じさせることが大切です。ボタン1つにもとことんこだわることで、成果は変わってきます。
ぜひ、今回紹介した内容をご参考いただき、最高のLPを作成してみてください。